軽量鋼矢板打抜工事(エーパイラー)とは?

杭を掴み地中に打込む!それが軽量鋼矢板打抜工事です。

軽量鋼矢板打抜工事(以下、エーパイラーとする)は、油圧ショベル(バックホー)のアームの先端に小型油圧バイブロをアタッチメントとして取付け、軽量鋼矢板、H形鋼、シートパイル、松杭などを掴み、振動と共に地中に打込んだり引抜いたりする工法のことを言います。
日本ニューマチック工業株式会社様が開発した、小型油圧バイブロの呼称「エーパイラー」というのが語源だと言われています。

エーパイラーの特徴

  1. 国土交通省より超低騒音機械【HP-2SX(指定番号1781)】、低騒音機械【HP-4SX(指定番号1782)】として認定を受けています。
  2. 簡易矢板装着機能を採用し、シートパイルを簡単にセットすることができます。
  3. クレーンや発電機などの機械が不要です。少人数での作業が可能でコスト削減にもつながります。
  4. 建物が密集している街中や山間狭小地など大きな重機が入れない現場で作業ができます。
  5. 小さな重機で小回りが利き、さまざまな作業が行えるため、工期が短縮できコストを抑えることができます。
  6. バイブロハンマの起動力と油圧ショベルのブーム・アームの押圧力を併せた非常に高い打込み能力を有します。

エーパイラー工法の作業手順

エーパイラー工法は、置いてある鋼材を自ら掴んで持ち上げ、地盤に打込むことができます。
アタッチメントを取り付けるのも簡単ですし、油圧ショベル本体の油圧のみを使用するため、余計な機材や、邪魔になるホース、キャブタイヤが不要なので、シンプルでスマートな仕様です。

また、アタッチメントを交換して、オーガ・スクリューを使用することもできます。硬い地盤などは、一度オーガ・スクリューで削孔したのちに小型油圧バイブロで鋼材を打込む作業手順となります。0.9㎥クラスのバックホーをベースに0.9㎥用のエーパイラーもしくはLHVを装着すれば最大高さ7.5mまでの鋼材を打込むことが出来ます。

1.チャッキング

2.吊込み

3.打設位置へ移動

4.建込み、打込み

エーパイラー工法の積算・歩掛

エーパイラー工法の積算・歩掛は、2020年現在で「国土交通省土木工事積算基準」にはありません。どんなに鋼材が軽く短く、打つ距離が何百mであろうと、「国土交通省土木工事積算基準」では「クローラクレーン&電動バイブロ」か「ラフタークレーン&電動バイブロ」のどちらかになります。

ラフタークレーン&電動バイブロに関しては、振動により、ラフタークレーンのコンピュータが故障したり、ラフター自体の寿命が縮んだりとリスクが高く、請け負う会社が少ないのが現状です。また、クローラクレーンに関しては組立解体ができる広い作業ヤードが必要なことと、運搬費がかさむことがデメリットと言えます。

詳しくは、下記フォームよりお問い合わせください。

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