こんにちは。
株式会社 エンドウの専務の遠藤です。

 

私たち株式会社エンドウは、
この6月で設立40周年を迎えました。

これまでを振り返ると
嬉しいことも、苦しいことも
本当にたくさんのことがありましたが、

ここまで続けてこられたのもひとえに、
お客様や地域の方のおかげです。

改めて、感謝を申し上げます。

 

そして、この40周年という節目を迎えるにあたり、
もう一つ、気持ちを改める出来事がありました。

 

それは、

息子が常務取締役になったことです。

 

決して身内ネタを
自慢しようというのではないのですが、

彼がここまで成長した姿を見た時に、
小さい頃の思い出がふと蘇ってきたんです。

 

社長である夫と共働きの私たち家族は、

現場が夜遅くまで続くこともあり、
家族揃って話ができるのは朝食の時間でした。

その時間は、
出勤や登校の準備でみんながバタバタしてますから、

ゆっくり話したくても
そんなに時間が取れません。

 

その中で、子どもたちは
お父さんに報連相&お願いのプレゼンをしていました。

「サッカーが上手になるために、あのシューズが欲しい。
 でも、これだけお金がかかる。
 じゃあ、どうやってお父さんに伝えたら”うん”と言ってくれるだろうね」

そんな私の問いかけを、小さいながらにも子どもたちは、
一生懸命に考えて、お父さんを説得していました。

私たち夫婦が子育において大切にしてきたことが二つあります。

一つは、朝食は必ず家族で食べること。

二つ目は、相手が誰であっても自分のことは自分で話すこと。

つい、母親って子供の代わりになって先回りをして言ってしまいがちです。

でも、子供でも自分のことは自分で言う、だって、自分のことですから。

子供たちの話の中に「みんなが○○を持っているから、しているから」
という言葉が度々出てくることがありました。

 

たぶん、そう言えば説得力があると思ったのでしょう。

 

でも、私が聞きたいのは

「あなたがどう思ってどうしてたいのか?」だけです。

「人生は説得の連続」です。

そんな訳で、遠藤家の朝食の時間はミーティングの様相でした。

 

その息子が私たち夫婦がつくった会社で
責任ある立場につく姿を見ると、

胸がギュッと苦しくなり、熱くなってきました。

そして、ここまではあっという間だったように感じます。

これから彼と社員たちが
この会社をどのように育てていくのかが
とても楽しみです。

その時が来るまで、私も
この会社がより良いものになるよう
色々と考えていきたいと思います。

 

そんな想いを抱えながら
このブログを書いていると

「対話の先にもっといい未来がある」
という文化をこの会社に残す、

という言葉が思い浮かびました。

 

時々、社員から現場の相談をされるときに
度々、不思議に思うことがあります。

それはまるで
「先輩が言ったから正しい」
と思い込みが前提にあるかのようでした。

その先輩が実際の現場を知っている上でなら分かりますが、
現場に立ち会ったわけではなく、

おそらく過去の経験から、
そう思っているのでしょう。

そういう時に、
それが事実なのか、
それとも先輩が言ったから正しいという解釈なのか。

それを見極めながら話すことは
とても難しいことですし、

そこに気づけなければ、
思わぬトラブルにつながるかもしれないので、
とても慎重になります。

それに、正しい判断をするためには、
誰かの解釈ではなく、

現場を知る自分の考えと
現場の状況という事実を知ることが重要です。

これらの違いを
将来、人の上に立つことになった時のために
たくさんの社員に気づいてほしいと思っています。

そのためにも、
私が息子にしてきたように

事実と解釈を切り分ける問いかけを
続けていこうと思いました。

そして、その積み重ねがきっと
息子がお父さんを説得してサッカーシューズを手に入れたように
お互いにとって「もっといい未来」を築くことができると信じています。

 

40年目を迎えた会社共々、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。