こんにちは。
株式会社 エンドウの専務の遠藤です。

 

あなたは、
ミスすることをどのように思いますか?

 

私は、どんなベテラン社員でも
ミスをすることはあるし、

人の命に関わるような
大きな事故じゃなければ、

問題がないと思っています。

 

それは、

「ミスをしないことよりも
 もっと大事なことがある」
と思っているからです。

 

先日、事務員さんから、

「現場のスタッフが報告書の計算を
 間違えていたので指摘した」
と聞きました。

 

その事務さんから詳しく話を聞くと、

その現場のスタッフは、
これまでに何度か書類の記載ミスがあり、

今回もミスが見つかったので
注意をしたそうです。

 

それを聞いて少し気になることがあり、
事務員さんにこんなことを聞きました。

「その注意をする時に
 どんなことに気をつけたの?」

 

そしたら、こんな答えが返ってきたんです。

 

「どこが間違ってると思う?
 と質問してみました」

 

これを聞いた時に、

私の思いをわかってくれているなー、
と思いました。

 

私たちは、人を育てることで
大切にしている考え方があります。

 

その一つに

「教育とは、
 答えを出さずに、気づくきっかけを作ること」
という考え方があります。

 

もちろん今回のようにミスがあった場合、
どこを間違ったのかの答えを出すことも大切です。

 

けれども、答えを出し続けるだけでは
正しいやり方に修正できないので、成長できません。

 

そのためには、

自分がどうして、
どのように間違えたのかに気づく必要があります。

 

それを繰り返すことで、人は
同じミスをしなくなるし、

何かが起こっても
対応することができるようになります。

 

それに、この考え方は、

ミスをした人だけじゃなく
ミスに気づいて指摘する人にも
いい気づきがあるんですね。

 

冒頭のお話しでいえば、

ミスをしたスタッフに
誰に書類の作り方を相談したのかを
聞いたことで、

そのスタッフの社内での
人間関係が見えてきました。

 

人は面白いもので、

「知識がある人より
 聞きやすい人に聞きにいく」
癖があります。

そのスタッフも
知識がある人ではなく、
聞きやすい人に教えてもらったため、
今回のミスが起きました。

 

そうすると、
今回のミスの原因は、

ミスをしたスタッフと
そのスタッフに教えたスタッフにある
ということになりますよね。

 

でも、このスタッフのような人間関係の築き方は、
職場に限らず、友達関係でも同じなんです。

 

友達には、

・自分の思いに共感してくれる人
・ただただ愚痴を聞いてくれる人
・自分のダメなことを的確に指摘してくれる人

など、いろんな人がいます。

 

その人たちと友達関係を築いたのは、
自分であって、自分で選んできたんですよね。

 

けれども、考えてみてほしいのですが。

「あなたが困ったときに
 誰に相談していますか?」
ということです。

 

よく

「何を話すかより
 誰と話すかが大切」
といいます。

 

数学でわからないことがあったときに
あなたは誰に相談しますか?

数学が得意じゃないけど
愚痴を聞いてくれる仲良しな友達に相談しても、
解決にはなりません。

そうじゃなくて、
学校の先生や数学が得意な友達に相談したら解決しますよね。

 

だからと言って、

あなたの力にならない人と仲良くしちゃいけない
ということではありません。

 

気づいてほしいのは、

自分がどんな気持ちで
どんな友達関係を築いているのか
ということです。

 

よかったら、
こういう考え方があるんだって
頭の片隅に置いておきながら、

学校生活を楽しんでください。