「整理整頓」

という言葉をよく聞きます。

でも、「整理整頓の重要性」を
深く考えている人は少ないようです。

この何気なく使われている
整理整頓という言葉、

正しくはどのような意味なのか知っていますか?

「整理」 と「整頓」とは意味が違うのです。

職場環境で言うと、

「整理」とは作業上で必要なものと、
不必要なものを分けて選別すること。

また、不必要なものを撤去・処分する
ことを言います。

「整頓」とは作業上で常に使用する
必要があるものを、
すぐに取り出せるようにしておくことです。

そして整頓をすることで作業道具や
工具などで怪我を防ぐことにもなります。

整理整頓をしないと、
どうなるのか想像がつきますよね?

単純に要らないモノがどんどん増えて、
身の回りにモノが乱雑に置かれた状態になります。

この状態がエスカレートしていくと、
整理整頓していない状態が日常
(=当たり前)になってしまうのです。

整理整頓をしていない状態が日常になると、
何が起こるのか?

モノが乱雑に置かれた現場環境が習慣化する
=危険が習慣化します。

これが一番問題なのですが、
危険が身近にある環境に普段から居ると、
それに慣れてしまい、危険であることに
気付けなくなってしまいます。

また、ある調査で残業が多い会社の
業務時間を調べたところ、

年間 150 時間もの時間を「物探し」に費やしていた…

という結果が出たそうです。

年間 150 時間を1日に換算すると、
平均36 分もの時間は探し物をしている時間
ということになります。

「物を探す」時間がいかに無駄か、
よく分かりますよね。

効率よく行動するために
「整理整頓」がポイントになるのです。

整理整頓を生活習慣として身に付け、
普段から心掛けていく、

ということは、現場での安全管理になるだけでなく、
無駄な手間や時間がかかるのを防ぐことが
できるのです。

整理整頓ができている人は、
考えもまとまっている人だから、
業務効率も良く「仕事ができる人」
だと言えますよね。

整理整頓が基本であることを理解して
仕事に取り組むこと、

そして気持ちよく仕事ができるように
整理整頓を心がけていきたいものですね。