
こんにちは
3月は入社21年目の橋本が担当いたします。
今月のテーマは、移動式クレーンと玉掛け作業についてのお話しでした。
「移動式クレーン」とは、文字通り「移動できるクレーン」のことを指します。工場
などに据え付けられている固定式のクレーンとは異なり、エンドウでは、現場が日々
移動していくので、車両などに取り付けられているタイプの移動式クレーンを使用して
います。

さて、皆様は移動式クレーンと聞いて、どのような危険を思いつくでしょうか。
と言われても、建設業に従事する方でなければ想像がつかないですよね。
移動式クレーンに関するトラブルは、建設現場や物流現場などで比較的多く報告され
ており、重大事故に繋がるケースもあります。以下に代表的なトラブルの原因と事例
を紹介します。
その中でも「転倒・横転」「荷の落下」「接触事故」といったトラブルが、私の中では特
に起きやすいトラブルだと考えています。
私自身も作業中に上記のようなトラブルに、ヒヤリとした経験があります。
そのような時には、一呼吸置いて合図者との連携をうまく取り合い、無理のない操作
をすることで、事故を防ぐことができました。
また、このような状況を防止するために、朝のKY活動の実施や、クレーンの日常点検
の実施があるのだと思います。

次に、移動式クレーン作業時に欠かせない「玉掛ワイヤー」についてご紹介いたします。
まず、玉掛けワイヤーとは、クレーンなどの吊り上げ機器を使って荷物を吊り上げる
際に使用されるワイヤロープの一種で、玉掛け作業専用に設計・加工された吊り具で
す。

上記写真は、心綱(繊維心)と呼ばれ、天然繊維や合成繊維などをより合わせて作
られています。
この繊維心には油(グリース)がたっぷりと染み込ませてあり、ワイヤーロープに
荷重が掛かると中から少しずつ油が出てきます。
油はワイヤーロープの防錆や潤滑、摩耗防止のために塗布されています。
また、心綱が劣化して切れると、ワイヤロープ全体の強度や形状安定性が損なわれ、
玉掛け作業ができなくなります。
建設業に従事する方は、玉掛けワイヤーの使用頻度はとても高いですよね。
玉掛けワイヤーは作業の安全を守る命綱とも言える重要な道具です。
エンドウでは、毎月1日に玉掛け技能修了者が点検を行い、色を変えたテープを
貼り、誰が見てもわかるようにしています。
「移動式クレーン」も「玉掛けワイヤー」も適切な選定と使用、点検管理を徹底し無事故で作業を行いましょう!