12月の安全衛生大会を行いました。
今回の教育内容は2つです。

①安全パトロールからの改善点について
テッセイから学ぶ「リーダーシップ」について

まず「安全パトロールの改善点」についてです。
各現場、日々の意識が向上しており、良好を頂きました。
しかし、1点問題が・・・
古い物が残されている。(例えば、ワイヤーロープ等)
新しい物と古い物が有り、誤って古い物を使用してしまう可能性が有りました。
整理整頓を徹底し、安全に作業を行いたいと思います。

次にテッセイから学ぶ「リーダーシップ」についてです。
(株)JR日本テクノハートTESSEI(通称:テッセイ)新幹線清掃を行う会社の取締役経営企画部長 矢部輝夫さんが行ったリーダーシップについて学びました。

矢部さんが就任した当初、従業員のモチベーションは低く、定着率も低い、クレームが多発する。そんな組織でしたが、清掃自体には非常に真面目に取り組んでいました。
しかし、従業員の意識は所詮清掃員、与えられた仕事だけこなせばいい、どんなに頑張っても会社やリーダーはスタッフに無関心。
従業員の間に無力感が蔓延し、スタッフが自分の仕事に対し自信を持っていない状態たっだそうです。
そこで矢部さんは、従業員に対し「皆さんがお掃除をしないと新幹線は動けないのです。皆さんはお掃除のおばちゃん、おじちゃんじゃない。世界最高の技術を誇るJR東日本新幹線のメンテナンスを清掃という面から支える技術者なのです。」と伝え、新幹線の清掃という仕事の価値を「再定義」しました。
また、矢部さんはそれだけではなく、自ら現場の一員となり、従業員の不満や提案を【価値ある助言】として聞き入れ、一つひとつの問題点に率先して対応し、解決することでスタッフからの信頼を勝ち得て行きました。

「自分が提案したことを矢部さんは実現してくれる」
従業員たちは次々と改善案を提案するようになりました。

さらに効率的に作業するにはどうしたらいいか、どんな清掃用具がいいかと一人一人の視点が広がっていったそうです。
また、ホームにいる乗客に、清掃を目で楽しんでもらいたいとの思いから
浴衣、アロハシャツ、帽子、整列して一礼するなどのパフォーマンスは全て現場からの提案が実現したものだそうです。
こうした現場に溶け込んでいく矢部さんのリーダーシップにより、現在のテッセイは、

華やかな衣装に身を包み、7分で1人1車両を完璧に清掃し、従業員が1列に並んで礼をして、乗客を送り出しています。


美しい所作や奇跡的なオペレーションを目で見て面白いというだけでなく、従業員が誇りとやりがいを持って仕事をしているところは素敵です。

(株)エンドウでもテッセイを見習って

「上司と部下が共に提案を出し合い、実行する」


そんな毎日の繰り返しを大切にして行きたいですね。