こんにちは!

株式会社エンドウの遠藤です。

先日は社内で年に一度の安全大会を実施しました。

月単位で実施する”安全教育”とは異なる、もっと重要な位置づけのものです。

そこで私もお世話になってる方から、もっと安全大会をうまく利用していくのはどうかというアドバイスをいただき、「事故にはならなかったけど、危なかったこと」通称ヒヤリハットを実施しました。

ここまでは比較的どの建設会社もやっていますが、

→ そのヒヤリハットは最悪どんな事態になっていたか?

→ 改善するために行動をどのように変化させるのか?

→ これらを解決・未然に防止するために必要なルールはあるのか

という視点をもって、工事部1~5班のリーダーに発表してもらいました。

なかなかシビアな意見が出たり、納得する部分もあり、あいまいな結論が出ているなど。課題もありましたがとてもいい機会でした。

(私が上からルールを決めていくよりも、組織として必要なルールを都度構築していく方が絶対にいいと考えています。)

安全に関するルールの「あいまいさ」はかなり危険です。

例えばですけど、事故を起こさないために行動をどのように変化させますか?と考えたときに、「気を付けて作業する。 意識を高める」などと上司が言うと、

部下は何をしたらいいのかわからないんですよ。

気を付けるって何? 意識を高めるって何?となるわけです。

それなのにいざ危ないことが起きてみると「気をつけろと言っただろ!」とか、「意識を高めろと言っただろ!」 というセリフが出てしまうのです。

ほとんどの場合これは、「部下が使えない」のではなく、上司が「部下を使いこなせない」という状況に陥っていると考えます。

さらに極端に言えば、「10キロをなるべく早く走って」というのと

「10キロを60分以内に走って」というくらい指示の力が違うのです。

”なるべく早く”ってどれくらい? 早いって何分から?

なるべくって達成しなくてもいいの?  と部下は思うわけです。

一方で10キロを60分以内という指示はとても明確だと思いませんか?

この2つの指示を聞いた部下はどのように行動するでしょうか。

(後者の方が結果が出るに決まっています。)

求める結果を明確にすることがどれだけ大事で、「あいまいな部分が多い」ことがどれだけ危険かを示していますよね。

上司はトラブルなどがあったとき、「もっとこれからは気をつけろよ!」

「意識高めていけよ!」 なんて言ってくる上司は一見しっかりと指導をした気になっています。

これが曖昧な指示のワナです。

次も同じトラブルが起こりますよ。そして、上司は「気をつけろと言ったよな!」と感情をぶつけて怒るでしょうけど、自分は適切に指導したつもりでいるのです。(笑)

だから部下を持つ立場になれば、自分が実働するよりも管理する・ルールを守らせるというフェーズに入るわけですから、明確な指示が常に必要とされます。

部下に「次から気をつけろよ」ではなくて、なんと伝えましょうか?

私個人的には、「次、どうしようか?」と聞いて

具体的な(明確な)取り組みをリストアップして、優先順位を決めて、行動に移すでしょう。

ミスは誰にでも起こりうるのです。

先月も色々あたっけど、課題も残る月だったけど。

次、どうしましょうか。

ご安全に♪