建設業は3種類に分けることができます。
それは、工事を受注して”管理・監督”をする(工事を受注し、監督を抱え、下請けに施工を依頼する)
①「施工管理会社」
工事を受注して”自社で施工を行う”(職人を抱え、自分たちで施工をする)
②「施工会社」
です。
よくこの話をすると元請けか下請けかですよね~
って言われますけども、それは受注構造の話で合って
建設業という仕事の種類分けとは関係がないのです。
昨今の建設業界で最も多い種類は”施工管理会社”です。
スーパーゼネコンや地場大手ゼネコンのように、民間元請けで仕事をするなら
施工管理会社として監督員を集め、監督が中心となって現場を完成させているので
大変すばらしい仕事だなと思っています。
(一人や、自社の人だけでできる工事の方が少ないですからね)
しかし、世にはばかる施工管理会社のほとんどの実態は”卸業”そのものです。
多重下請け構造の根幹はこの
③”仲卸”施工管理会社
の存在が大きいのです。
こうして元請けと施工管理会社の間で工事を、右から左に流す”仲卸”が3種類目です。
人との繋がりや、曖昧な関係性・売上げ至上主義に隔たりすぎて、人からもらった仕事を自分たちよりも安い労務費(外注費)で下請けに出せばいい。
みたいな考えがはびこっており、本当に施工ができる業者へ仕事が回るころには値段が低すぎるのです。
自社で固定費や固定資産を増やさずに業務が遂行できるため、一見少ない資産で経営をしているように見えますが、外注費や材料費がほとんどの場合が多く、売上総利益率(粗利率)は劇的に低いのも経営審査事項を見れば一目でわかります。
しかしこれでは本当に施工ができる”施工会社”は適正な利潤の確保もできない金額で受注することを強いられるために、より建設業従事者の減少や待遇の改善が先送りされる原因となっています。
しかしここまで言いておいて何ですが、、、
実際に弊社が工事を頂いている元請け会社さんや、地場のゼネコンの方々は
弊社のような施工会社を1次下請けで使ってくれてますし、多重下請けにしない努力をしていただいてるな、、と思っています。
本当にありがとうございます。
そのうえで、今後の建設業業界はどちらが生き残るのでしょうか?
答えは”施工管理会社”と”施工会社”の2つであり、工事の間に入っているだけの”仲卸業者”絶対に消えていきます。
建設業は不況だ。と言われていますし、多少その風は感じていますが
仲卸業者が消えて、施工管理会社と施工会社がダイレクトに工事のやり取りを出来るようになったらどうでしょうか?
メリットしかありません、、、、、(続く