自己資本比率とは、貸借対照表の右下の部分のことですよね。

これは、創業から今までの利益が積み重なったものです。

そのため右下がプラスであれば、繰越利益余剰金

マイナスであれば、欠損となるわけで、景気や時代の背景に合わせて増減は必ずありますが、周りから見た経営指標の大事な部分の一つです。

では、自己資本比率を上げるにはどうしたらいいのか。

と考えたところ。

策は3つだと思います。

1継続的に利益を計上していくこと

2資本金を増やすこと

3総資産を圧縮すること

利益を上げるなて当たり前だろ!

と言われるかもしれませんが、それが最もシンプルです。

各年、税引き後当期純利益が残れば少しづつでも自己資本比率は改善へ向かいますよね。

2番目の、資本金を増やすのも有効ですね。

自己資本は基本的に、資本金と繰越利益余剰金しかないわけですから、資本金を増やせば自己資本比率の改善につながります。

しかし、近年では資本金を減らす方がブームじゃなか?

と思ってます。

色々な優遇が資本金の額によって、受けられなくなっていることが原因でしょう。

3総資産を圧縮する

これは、私の経営の先生から言われたことですが、利益を増やすことや資本金を増やすことよりも、自己資本比率は常に総資産100%という枠組みの中の比率でしかないわけだから、資産を圧縮(減らす)ことが重要な課題となるといわれました。

たしかに。。。。

だって総資産100 自己資本20 なら自己資本比率は20%ですが

総資産を80に圧縮したら、自己資本比率は25%ですからね。

資産の部というのは基本的に会社がこれまで投資してきた金額の総数量(額)と考えれば、投じた資産でどれだけの儲けが出ているのか。

これは無視できない指標だと、考え直しました。

しかもこの3つの中で最も取り組みやすい事項であることも、ポイントです。

利益を増やすことや、資本金を増やすよりも

いらなさそうな資産を子会社に移してしまえばいいわけです。(笑)

コロナ禍であったことも含め、建設業は支払い先行な業種ですから、銀行さんとの付き合いは欠かせません。

しかしどれだけ大きな工事を受注しようとも、資金繰りが行き詰まれば会社は倒産します。。

じゃあ経営者の仕事である”資金の調達”という仕事において、

自己資本比率を改善し、いつでも運転資金や工事見合いで借り入れが可能だよね。

という状況は、経営者自ら作っていかなければなりません。